はつ恋

こんなにも誰かの事を愛せるなんて

彼の気持ち 私の気持ち


戻って来いなんて


そんな事言われたら戻るよ


後先考えず彼の元へ





久しぶりに会った彼はちょっと照れくさそうに

遠くを見てる



ちゃんと私の事 見てほしいけど

私も照れる 





あの日別れたのは 私が離婚してフリーに

なったら彼の家庭を壊すんじゃないかって

その時はホントにそう思って

怖くなったって



そんな事する訳ないのに





後輩君の事は


確かに自分と一緒にいるより後輩君と一緒にいた方が私にとっては幸せだろう



でも

私が彼以外の人を好きになる訳がないって

自信があったって



自分には私がいないとダメだって

離れてから気がついたって



都合がいいのはわかってる

でも やり直したい


戻ってきてほしい



彼の気持ちを話してくれた





私の気持ちは



やっぱり彼の側にいたい

近くにいたい



たとえ報われない恋でも

彼の事がやっぱり好きだから





W不倫から不倫へとカタチが変わっても

お互いの気持ちは変わらない



ずっと ずっと

俺のところへ


元カレに逢いたい


でも素直には言えない

暗闇に置いて行かれた事も根に持ってる


あの別れがあって、一度は自分の中で

彼の事は諦めなきゃって

自分に言い聞かせた



元カレからのメールはそれからも何回も

きて、後輩君との進展を聞いてくる



ちょっとは気にしてくれてるのか


元カレはプライドが高いから素直に言わない

だけで私とよりを戻したいと思っているのか



お互い、探り合いのメール



彼はどうしたいのか

本音はわからない



「俺の性格はわかっているだろう」


「はっきり言ってくれなきゃわからないよ」



「・・・俺のところへ戻って来い!」



戻っていいの?

不倫じゃ無理って言ったのに


じゃあ何で別れたの?



色々思うところはある

戻ってもまた辛い思いをするだけ

かもしれない



それでも彼に逢いたいから

逢いに行く


話はそれからでもいい

後輩君


ある朝、会社の駐車場で 急に呼び止められて

振り向くと そこには顔は知ってるけど

話をした事もない 名前も知らない男性社員



「ずっと好きでした。付き合ってください。」



突然の愛の告白にビックリした



話を聞くと私より5歳年下だった

顔は中々のイケメンだけど



私は離婚する前だったし、その時はまだ

彼とも付き合っていたし



「ダメかな」


って言われたけどその時は家庭の事情を話して

お断りしたんだけど



「待ってるから」


って言われて連絡先はもらってて




その後、彼と別れてから



たまらなく不安になった私は後輩君に

メールして後輩君とメールのやり取り

が始まった



離婚の手続きが済んだ事を報告すると



「大変だったね、お疲れ様」って言ってくれて



後輩君は優しくて私の話しに 

いつも何も言わず

何も聞かず 共感してくれて




それだけでも凄い嬉しくて

安心できた





離婚して、引越して

生活が少し落ち着いた頃、ずっとメールの

やり取りだけだった後輩君と

デートする事になった



家まで迎えに来てくれて、後輩君の車で

ドライブ🚗



後輩君は優しいし、楽しいんだけど


後輩君の姿に元カレの姿を重ねて見てしまう

自分がいた



元カレとこんな風にデート出来たら

もっと楽しいんだろうな


くだらない話して盛り上がって、笑い合って

同じ曲で、この曲いいよねって共感して

堂々と人目を気にせずランチしたり

手を繋いだり



そんな事を考えたら 後輩君に悪いけど



元カレに逢いたくなった