彼の事は信じたいけど一度できた

わだかまりみたいのは

深く私の心に残っていた

彼に何気に言ってみる

「このまま連絡がないまま終わりになるのかと思った」

彼は

「うん、それは俺も思った

このままこっちから連絡しなきゃ終わるんだろうなって。究極に仕事が忙しくて、疲れ果てて

それも正直ありかなとも思った」

「でもそんな不安な気持ちにさせて

いつも悪いなとも思ってる」

そんな風に思ってくれてたなんて

知らなかったからちょっと嬉しいけど

悪いと思ってるならもう少し私の気持ちも

考えてくれたらいいのに

そしたらこんなに不安にならなくて

済むのに

素直な気持ちを伝えたら私達のこの関係も

もっと違うものになっていたのかな

逢いたいとか好きだよとか

彼が言わない人だから私も言わない

そんな関係に慣れちゃってたけど

もしもお互い素直に言葉に出していたら

ずっとラブラブのままでいられたのかな

彼から連絡が来なくなってどれくらい経った

だろうか

ただただ待ってるだけなんてなんか虚しくて

あまり彼の事ばかり

考えないようにはしてるけど　

それでも想うのは彼の事ばかり

やっと彼からメールが来た

間があいた事も特に悪びれる感じもなく

至って普通

たっぷりの嫌味を込めて

「すっごい久しぶり〜」

返ってきたのは

仕事で色々あって連絡できなかった...

彼の　会社での立場はナンバー2

彼の上に上務がいて、その人と彼は歳も一緒

で仲も良く、プライベートでも家族ぐるみで

仲が良いらしかった

でも、それと仕事は別

仕事に対する熱量は自分のが勝ってる

上務がいる限り、今の会社ではトップになれないっていうのは　前から聞いてた

その部分で彼の中でかなりの葛藤が

あるのは知ってたけど

仕事上、その上務と彼は色々あって...

結局、上務は他の支部に移動になる事が決まって　彼が事実上トップに乗し上がった

野心家の彼だからまだ更に上を目指して進んでいくんだろうな

「全部　ケリついたから」

彼は仕事の面で思い通りになってスッキリ

したかもだけど　私のモヤモヤは晴れない

ホントにそれだけなんだろうか？

少しでも私の事を思い出す事は

なかったのかな

逢いたいとも思ってくれないの？

不安は不満に

不満は疑いに

疑いを吹き飛ばすくらい

信じられる言葉がほしい

いつものように

「じゃあ　またね」ってバイバイしたのに

それっきり彼からメールがこない

彼、何か言ってたかな

仕事が忙しくなりそうとか　しばらく

連絡できないとか

思い出そうとしても　答えは出ない

彼の何気ない一言も聞き逃さないように

ちゃんと聞いてるつもりだし

じゃあ　なんで連絡が来ないのか

私、嫌われるような事　何かしたかな

ううん　何もしてない

ごく普通にいつもと変わらずバイバイしたし

彼から急に連絡が来なくなる

これは私がいつも感じてた不安

この関係を続けていくのも

終わりにするのも彼次第

もし彼が何らかの理由があって私と別れたいと

思ったとしても　ちゃんと理由は言ってほしい

自然消滅は絶対に嫌

いつもの放置プレイなのか

不安を抱え

時間だけが過ぎていく