はつ恋

こんなにも誰かの事を愛せるなんて

元カレからのメール


子供達との新生活が始まってから

不安なのは とにかくお金の事


少しでも収入を増やす為に

私は残業を増やしてもらった



仕事の帰りは当然 遅くなって

帰宅後は 家事に大忙し



毎日があっという間に 過ぎて行った



何とかそんな生活にも慣れて

落ち着いてきた頃



元カレからメールが来た



その時の私の気持ちは 連絡がきて嬉しいと

いうより、何で今頃?って感じだった



あの暗闇に私を置いて奥さんのところへ

帰って行ったくせに・・・



「どんな?」


どんな?って何が?  

冷たく返す 素直じゃない私



「冷たいなぁ」



冷たくもなるわ

私の3年間の彼への無償の愛は

愛憎へと変わっていた



それでも嫌いにはなれなくて・・・




近況は報告した

離婚は成立した事

引越しも済んで、子供達と生活し始めた事


5歳年下の会社の後輩君の存在の事




彼と別れて、不安で寂しくて

一人では生きていけない私は

何も知らずに告白してくれた後輩君に

頼ってしまった


離婚の時の精神的ダメージが大き過ぎて

後輩君がいなければ

乗り越えられなかったと思う



まだ付き合うところまでは いっていないけど

大切な存在になりつつあった




全て聞いた彼は

「そうかそうか それはそれは良かった」



なんだか悲しくなった

別れたんだから当然なのかもしれないけど


妬いてはくれないんだなって・・・

新生活


離婚の手続きが済んでからは


引越しの準備に取り掛かる事にした



ホントはご近所さんにも何も言わず

こっそりと引越したかったけど


新参者の私達家族を、温かく受け入れてくれた

ご近所さんにはきちんと挨拶する事にした



「幸せそうなご家族だと思ってたのに」


ご近所さんは皆 口を揃えてそう言った



そう見えるように演じていただけなんだけどね





元旦那には「ありがとう」は言わなかった


「じゃあ 行くね」


とだけ言って終わりにした





この家から車で10分くらいの距離だけど


子供達の


「転校はしたくない」


っていう意見を尊重して、同じ校区内で

探した新居



子供達の学校には だいぶ近くなった




無事に引越しは完了



築年数が経っていて古くてボロボロだけど


「今日からここが私達のお城よ」(笑)




旦那から逃れて やっと安心できる


私と子供達との新生活が始まった

調停離婚


離婚する事は決まったけど、具体的な話が 

進まないまま時間だけが過ぎて行く



私と子供達が新生活を送る為の新居も

引越しの日も決まったけど

旦那には伝えていなかった



旦那が留守の時にこっそり、夜逃げ同然に

誰にも知られず出て行きたかった


旦那が帰ってきた時、家具も家電も

私達もいなくなってて

ビックリするだろうななんて思ってたんだけど



その前に私宛てに家裁からの呼び出しが

あった

旦那が調停に申し立てをしたようだった



調停離婚

全くの無知だった私はまた不安になる

何をするのか 何を聞かれるのか



当日は双方の言い分を聞いて公平に

判断してくれるという調停委員という人が

2人いて 旦那とは直接の面会はなかった



始めから旦那の肩を持つ印象だった

公平じゃないじゃん

私の味方はここにもいない

そう思った




結果、養育費だけは毎月払ってもらう事


それだけを条件に離婚は成立



最後、書類にサインと印鑑を押して

裁判官みたいな人に

離婚が成立した事を ここに証明する

みたいな感じで読み上げられて


その時だけ旦那と対面した


ちょっと痩せたかな 

でも私だって痩せたよ 

食べられないし 眠れないし


会話はしないけど心の中でそんな事を

思いながら





始めて離婚の話をしてから5ヶ月弱


長かった